人権講演会が行われました
12月19日(木)に、令和6年度の人権講演会を実施しました。今年度は新潟産業大学教授で拉致被害者である蓮池薫先生に講師をお願いし、「拉致問題と人権」を演題にご講演いただきました。
講演の前半では、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)が日本人など外国人を拉致をした「目的」、北朝鮮がなぜ拉致を「認めたのか」、拉致問題が「解決済みではない理由」を話されました。
生徒の中には、「拉致問題」をよく知らない生徒もいたようですが、蓮池先生の当事者だから話せる講演内容を聞いて、拉致問題が大変な人権問題であることを理解できたようです。また、蓮池先生が時系列で拉致問題について話していただいたことも、生徒が理解を深める助けとなりました。
講演の後半では、まず拉致の「状況」を説明されました。どのように拉致され、その後、北朝鮮で「何をさせられたか」を詳細に語ったいただきました。生徒たちは自分たちが当たり前に送っている日常生活の有難さを感じるとともに、北朝鮮によって行われた拉致という人権侵害の実態を知ることができました。
そして、「帰国経緯」について、当時の国際情勢や北朝鮮の考え方などを踏まえて説明されました。突如、北朝鮮が拉致を認め、拉致被害者が帰国したいきさつを、とても分かりやすく話していただきました。
最後に、蓮池先生は北朝鮮への「怒り」を露わにされていました。そして、若い人たちに拉致問題をしっかりと理解してもらい、後世に伝える必要があるとも語られました。
その一方で、北朝鮮の人々全員が悪いのではなく、限られた一部の幹部が行わせたものであり、そこを勘違いしてはいけないというお話もしていただきました。
拉致問題を理解できていなかった生徒たちにとって、非常に勉強になった講演会でした。そして、いかなるものも他人の人権を侵害してはならないという原則を確認することができました。